
固定ボールバルブも、ボールを回転させて開閉します。「固定」はボールの支承と位置決めを示すものであり、ステムだけが回転してボールが動かないという意味ではありません。
支承されたボールの動作
ステムは操作トルクをボールへ伝えます。ボールの回転により流路孔の向きが変わり、流路を開放または遮断します。差圧でボールが弁座方向へわずかに移動するフローティング構造とは区別します。実際の支承、ステムとの接続およびストッパーは製品図面で確認してください。
密封性能は別に確認する
固定ボールという名称だけでは、漏れ等級、双方向シール、キャビティの圧力逃がし機能や無摩耗を保証できません。弁座、材料、表面状態、組立てと差圧が性能に影響します。ばねや流体圧で弁座を加圧する設計もありますが、図面を確認せず本製品の方式として指定しません。試験方法、媒体、方向および許容値を注文仕様で合意します。
A105は全構成部品の仕様ではない
A105/A105Mは配管用途の炭素鋼鍛造品に関する材料規格です。名称だけで全接液部品の材質、耐食性、圧力や温度の限界は決まりません。ボディ、ボール、ステム、弁座、パッキンとシールを、それぞれ流体と設計条件に照合してください。他社製品の定格を本製品へ転用しません。
遮断用途と調節用途を分ける
中間位置で停止できることは、連続絞り運転への適性や制御精度の証明ではありません。流量、上流・下流圧力、流体特性と運転条件を提示し、流路と差圧を評価します。接続、面間寸法、必要トルクと書類も確認します。取付けや保守は付属説明書に従い、隔離、減圧、排出およびエネルギー源の安全確認を行ってください。
ウォームギヤによる操作
減速機の出力回転がステムを介してボールを回します。レバーでボールを静止させることにより流路を開閉するものではありません。減速比、必要トルク、ストッパーおよび位置表示は実際に供給する操作機の資料で確認します。
参照資料と適用範囲
メーカー資料は固定ボールの一般的な動作説明にのみ使用しています。寸法、定格、弁座構造や認証を本製品に転用しません。ASTMは材料範囲の公開歴史版摘要であり、注文に適用する版は別途確認してください。
よくあるご質問
固定ボールは開閉時に回転しますか?
はい。支承がボールの位置を保持しますが、ステムがトルクを伝えてボールを回転させます。具体的な支承と接続は図面で確認します。
固定ボールなら必ずゼロ漏れですか?
いいえ。密封性能は実際の設計と使用条件によります。構造名から等級を推定せず、試験方法、媒体、方向と許容値を別途合意します。
A105とあれば接液部品はすべて同じ材質ですか?
製品名だけでは判断できません。ボディ、ボール、ステム、弁座、パッキンとシールを個別に確認します。A105は全腐食性流体や温度への適合証明ではありません。